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Parkinson's Disease

パーキンソン病

パーキンソン病は基底核の機能低下によりドーパミンが減少し、運動の開始と抑制の均衡が崩れる病気です。MIBG心筋シンチグラフィーやDATスキャンによる早期診断・薬物治療・リハビリ指導まで、専門的な診療体制を整えています。

01 / About

パーキンソン病とは

パーキンソン病のイメージ

パーキンソン病は基底核の機能が低下し、脳から分泌されるドーパミンが減ることにより運動開始と抑制の均衡が崩れ、行動がギクシャクしてしまう病気です。

また、ドーパミンの受容体であるD1R(ドーパミンにより運動亢進に働く)と、D2R(抑制的に働いており、ドーパミンがくっつくと運動抑制作用が低下する)のバランスが崩れることも原因の一つと考えられています。

日本では2017年現在15万人ほどの方が罹患されており、今後高齢化に伴い増加傾向を辿っていくと考えられております。

わが国では指定難病に指定されており、症状によっては難病医療費助成制度の適応となり、国による治療費の助成が認められております。

02 / Symptoms

症状

パーキンソン病の症状は易転倒、小刻み歩行、巧緻運動障害(細かい手の作業の障害)、手のふるえ、固縮といった運動機能障害に始まり、ジストニアといった錐体外路症状、便秘症、発汗障害(多汗、無汗)、神経因性膀胱(頻尿、無尿)、起立性低血圧症等の自律神経障害に加え、嗅覚の低下、易疲労性、物忘れ、抑うつ傾向、不眠、幻視など、その症状は多岐に渡り、専門的にパーキンソン病に携わっている医師でないと病気との関連性に気付かないことが多い疾患です。

こんな症状はありませんか?

  • 何もしていないときに手足がふるえる
  • 前かがみになり、チョコチョコと歩く
  • 動きが遅くなる
  • 表情が乏しくなる

「もしかしたら…」と思われたらご相談ください。

上記にあてはまる症状がある場合はパーキンソン病の可能性があります。その他にも自律神経症状(起立性低血圧、便秘、頻尿、乏尿、多汗など)や精神症状(抑うつ、幻覚など)を生じることも多いです。

03 / Diagnosis

診断・検査

神経学的診察に加え、血液検査、頭部MRI/CT、核医学検査(心筋MIBGシンチグラフィーやDATスキャン)で確定診断に至ります。

前頭葉機能低下に伴う鉛管様筋強剛や、陳旧性脳血管障害による痙性麻痺等、パーキンソン病と一見類似した症状を呈する疾患は多いです。まずは患者様とお会いし、詳しく問診、症状を確認させていただきます。結果、パーキンソン病が疑わしい場合は核医学検査を施行します。

現在簡易に受けられる核医学検査としてMIBG心筋シンチグラフィーと脳DAT scanが挙げられます。パーキンソン病では症状が出てくる前から自律神経障害を呈していることが確認されています。

MIBG心筋シンチグラフィーで交感神経節後線維のノルアドレナリントランスポーターと結合するMIBGトランスポーターのアイソトープを経静脈的に投与すると、ごく早期のパーキンソン病でもその取り込みが著明に低下しており、これを以て確定診断に近づくことができます。

頭部DAT scanでは、黒質線条体ドーパミン神経終末部の分布を確認することにより、脳基底核からのドーパミンの分泌の低下を画像として確認でき、MIBG心筋シンチグラフィーでは診断し得なかったPDの診断に有用です。

04 / Treatment

治療

パーキンソン病の治療はリハビリ加療と内服加療が治療の主体となります。

動きにくいからといって運動をしなくなると、ドーパミン分泌の低下、下肢筋力低下が進み、症状が進行していくことが指摘されております。パーキンソン病の治療においての運動の役割はとても大きいです。

歩行訓練と筋力維持が主体となり、現在の自分の運動機能障害に対し慣れることで、運動機能が改善。また筋力を維持していくことによりPD症状の進行抑制が期待できます。

PDの治療薬は簡単に分類しても、L-DOPA、ドパミンアゴニスト、MAO-B阻害薬、COMT阻害薬、抗コリン薬、アデノシンA2A受容体拮抗薬等と多岐に渡っており、患者様の症状に合わせて調整していきます。

使用薬剤の過多、種類でジストニアや首下がり、心臓弁膜症にむくみ等副作用も多彩です。是非専門医に相談してみてください。

05 / Daily Life

日常生活について

睡眠

しっかり睡眠をとることが重要です。

睡眠中もドーパミンは脳内で作られており、よく眠れないと翌朝薬を飲んでも効きにくいことがあります。

パーキンソン病のかたは夜間尿などで起きてしまうことが多く、頻尿の方は特に睡眠時間が削られてしまいます。

よく睡眠薬を毎日飲んでいると認知症になる、癖になるなどの心配される声を聞きますが、今の睡眠薬ではそんなことは殆ど起こりませんので、眠れないときは決まった量の睡眠薬を内服してしまったほうが良いと思います。短時間型のものからの開始が望まれます。主治医と適正な用量について相談してみてください。

睡眠について

食事

パーキンソン病はすぐにお腹が一杯になってしまう病気であると認識してください。

毎日しっかり食べているのにいつの間にかやせてしまったという声を外来でよく聞きます。体重減少は筋量の低下にもつながり、結果全体的な日常生活レベルの低下につながります。

お腹いっぱいになったところから、さらに少し食べるよう心がけることが大事なようです。

パーキンソン病は特に何を食べたから悪くなるといったことはございません。糖尿病等の食事制限がない限りは、おいしいものをたくさん食べてください。

食事について

旅行など外出

可能な限りどんどん行ってください。旅行などの楽しいことをすると、ドーパミンの分泌が良くなるようで、「旅行中は体の動きがいつもより良い気がした!」とおっしゃられる方もおります。

特にパーキンソン病だから船や飛行機、電車の長旅がダメだということはございません。

移動の際、動きにくさが気になる方はL-DOPA半錠をレスキューとして頓用すると、副作用も少なくうまくいくことが多いです。

旅行・外出について

パーキンソン病は時間帯でも症状の変わる繊細な疾病です。当院ではいつでもご相談いただけるよう体制を整えております。

スタッフ一同皆様の健康づくりのお手伝いをさせていただきます。

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